屋上はしごの背かご設置|干渉を避ける設計のポイント
屋上へ上がるための固定はしごに背かごを後付けしたい場合、現場によっては既製品がそのまま使えないことがあります。特に、庇やドア、配管などの障害物が近くにあると、一般的な形状の背かごでは干渉してしまい、設置が難しくなるケースも少なくありません。
千葉県のリフォーム会社様より、老人福祉施設の屋上点検用として、外壁固定はしごに後付けする背かごの製作をご依頼いただきました。施設の安全確保のため、背かごの設置が必要でしたが、既存のはしごの位置が庇に近く、既製品では対応できない条件でした。
このような場合に重要になるのは、単に寸法を合わせることではなく、実際の昇降動作や周辺の干渉条件まで含めて考えることです。今回も、お客様に測定していただいた寸法をもとに設計を行い、右下の縦格子をなくすことで、庇やドアの開閉に干渉しない形状としました。

また、壁付固定はしごが壁から約170mm出ていることも踏まえ、背かごの奥行きは通常より大きい900mmで設計しています。さらに、屋上から下へ降りる際の安全性にも配慮し、背かごを屋上面より約500mm上方まで立ち上げました。これにより、降り始めのときに身体を支えやすくなり、足場を探す際の不安感や恐怖感の軽減にもつながります。

上部のU字ガード部分には角を落とす面取りを施し、万が一接触した場合にもケガをしにくいよう配慮しています。こうした仕様は見た目だけでは分かりにくい部分ですが、実際には安全性や使いやすさに大きく関わるポイントです。
製品は弊社で製作・梱包を行い、現地での取付はリフォーム会社様にご対応いただきました。難しい条件のある現場でも、設置環境に合わせて形状を検討することで、既製品では難しい納まりにも対応しやすくなります。
屋上はしご用の背かごを検討する際は、背かごの有無だけでなく、障害物との干渉、昇降時の動作、安全性まで含めて考えることが大切です。既製品で合わない場合でも、現場条件に合わせて仕様を見直すことで、より安心して使える設備につながります。




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